さやぽ降臨@山本サヤカオフィ

■ 「斑鳩」No.9 DATE:2005/02/22(Tue) 00:11
name:山本サヤカ


この曲を初めて聴いたとき、この曲からのパワーというか雰囲気から何かを感じました。すぐ耳に入ってきて世界観とかメロディーだったり、「歌いたい!」というように感じさせてくれた曲でした。独特のメロディー感、時空を越えたような歌詞、自分はこの曲でどいういう風に表現して、歌おうか考えました。斑鳩とは、昔あった京都の平城京の名前で、その京都のきれいな紅葉の景色や、わらを焼いているところの風景、人が誰もいないような静かな街とかをインターネットで調べて写真を見て、この曲の想像を広げていきました。「惜春」と同じように、最初は曲名の読み方も歌詞の中の意味も全く分かりませんでした。特に「斑鳩」は6曲の中で一番曲の中の意味を解釈するのに時間がかかりました。でもその分、分かるまでディレクターさんに聞いて、世界観を作り上げることが出来ました。この曲は失恋の話になっていて、聴けば聴くほど深みが出てくる曲。レコーディングは、京都の誰一人いないような都で一人孤独に歌っているのを想像して歌いました。
「惜春」とは違う切なさが伝わってくると思います。「散る為に紅葉赤く染まり」というフレーズに私はとても惹かれていて、この歌詞とメロディーから切なさを感じました。斑鳩は心で歌うというのを特に意識しました。意味が難しい分、表現しないと伝わらない歌だし、この中の二人が斑鳩という都に来たということもその町(都)では、小さな事。今まで二人の間にあったこともこの町(都)では小さな歴史の中。だというような世界観が聴いてくれる方に伝わればいいなと思います。