さやぽ降臨@山本サヤカオフィ

■ クラウディアNo.27 DATE:2005/05/21(Sat) 20:55
name:山本サヤカ


ミュージカル「クラウディア」を先日18日に観に行ってきました。「クラウディア」は岸谷五朗さんが脚本を書いている作品で、約一年程前にも観に行ったことがありました。今回再公演ということで、本当に嬉しくまたお邪魔させて頂きました。一度観たときからずっと心に残っていて、再公演を観ても変わらぬ面白さ、感動がありました。そして俳優さん達の迫力。その迫力に圧倒されていつの間にか自分が客席で観ていることを忘れてしまうときがあるくらい。そんなくらい演技にも音楽にも物語にも魅力がある。音楽は全てサザンオールスターズの楽曲を使っていて、聴いたことのある曲や初めて耳にする曲がいくつかありました。でも、初めて聴く曲もスッと体の中に入り込んで心に響いてくる。場面ごとに合った音楽が流れ、より物語の中に引き込まれていく。笑いの起こるシーンでは、会場全体が一体になって舞台側と客席側の距離が少し身近に感じられた。「笑い」は人を和ます力があって、人と人の距離をつなげたり、近くするパワーがあるものだと思った。演技を観ているのだけど、そう感じさせない自然体のものがある。そう演じきれている俳優さん達はやっぱりすごいなと思った。アクションのシーンでは、ビシッと決まったダンス、剣を使った乱闘シーンもあって、一番迫力のある見所だと思う。時々笑いが起こり、またそのタイミングが良くてもっと引き込まれていく。涙する感動のシーンでは、笑いのあるときとは反対に客観的に観て受けるものがある。一体になって一緒に笑ったり、泣いたりする感覚ではなくて、同じ空気の中にいるけど少し境界線があるような、「クラウディア」という物語の世界があって、その人物を観た上での感情が生まれてくる。良い意味での距離を感じた。一言で言うと『おもしろい。』でも一言では表せられないような『おもしろさ』がある。そして心に響くものがあること。それは歌であったり、俳優さん達の演技だったり、全て、観終わって何日か経った今でも、思い出すとまだ心の中で響くものがある。人の心に響く何かを作りあげることが出来たとき何か新しいものが生まれる。それは今の私に言えることでもある。どうすれば観る人聴く人の心に響く音楽が作れるのか、色んなミュージカルやライブなどを観て感じ取って、自分だけにしかできないヒントを見つけていきたいと思いました。