さやぽ降臨@山本サヤカオフィ

■ 「惜春」No.11 DATE:2005/02/24(Thu) 17:52
name:山本サヤカ


「惜春」はこの曲名に惹きつけられました。読み方も意味も初めは分かりませんでした。意味は「季節の変わり目」。冬から春に変わるまだ少し寒い2月頃。詞の中にあるように、「春まだ浅きころ」というのも曲名からきています。そしてメロディーの中にあるギターが耳に残ってこの歌詞の切なさと、とても合っているなと感じました。
聴き入ることができて、人を惹きつけるような曲。今までにないような曲だと思います。この曲はお母さんが出ていってしまう話になっているんですが、私の中ではお父さんが出ていってしまうというのをイメージしていたのでお母さんが出ていくという話しだと、とてもリアルに思えて感情移入することがすぐできました。自分の中でも今まで歌った音楽の中で一番、歌詞の中の主人公になって歌えた曲です。自信を持ってこの歌を届けられます。それくらい切なさや主人公の女の子の気持ちを込めて歌いました。「東京だより」では、レコーディングの時ブースの中に家族の手紙を置いて感情を入れやすくしたり、昔を何も置いたりせず、ブースの中の電気もうす暗いようにして自分の世界に入り込んでレコーディングしました。私はこういう切ない思いをして町を離れたことがないんですけど、もし、この中の女の子だったら「どうして?」ってゆう想い、なんでこうなったのか分からずにいると思うし、涙をこらえて心の中で泣いていると思う。幸せなときがあった分、悲しみが余計に辛い。そして、あの幸せだった頃に戻れないって分かっていたら、もっと辛いと思う。こういう歌詞だから、曲の中にも入り込めたと思うし、この曲は簡単に歌っちゃいけない歌だからこそちゃんとこの歌を人に伝えたいと思いました。