さやぽ降臨@山本サヤカオフィ

■ 夏の音No.34 DATE:2005/07/28(Thu) 19:29
name:山本サヤカ


最近夏になると、セミの鳴き声がよく聞こえてくる。今日も家を出るとき、セミの鳴き声を聞きながら出てきた。そういう夏の音を聞くと、懐かしさを感じる。景色で懐かしさを感じるときもあれば、音で感じるときもある。例えば、子供がかけっこをしているときに聞こえるサンダルの走る音。そして、その楽しそうな姿も見ているだけで、微笑んでしまう。風が吹いたときにカサカサと鳴る木の葉がゆれる音。この音が聞こえたときに目をつむると涼しくて、自分も風に吹かれているんだなって思う。その木の葉のすき間から入ってくる太陽の光。キラキラしていて、晴れた気持ちになれる。6月頃に修学旅行で北海道に行ったときも、大きな自然の中でおいしい空気をたくさん吸って、初めて見る景色に感動した。その中で私が一番覚えているところがある。広い草原に数え切れないほどのたんぽぽが可愛く咲いていて、その真ん中に大きな木が一本立っていた所。絵で見る風景みたいだった。その木の下に座って上を見上げると、葉っぱと葉っぱの間から太陽の日差しが入ってきていて、ただ座っているだけで幸せな気分になれた。というよりも自然の一部になった気がしていた。そう思えるところは、そんなに多くないと思う。だからこそ、大自然の景色に感動したんだと思う。蛍だって、何年もずっと見ていない。小さい頃から見てきたものなのに、見えなくなって、やっぱり淋しい。今年は、夏の匂いとか、音や風景を色々感じられるようになってきたから、今まで見えていなかった自然や音をもっと感じていきたいと思った。